操作

「信因称報」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

(ページの作成:「{{Inyou2| しんいん-しょうほう 信因称報  信心正因・称名報恩の略。往生成仏のまさしき因は信心であり、獲信後は仏恩報謝...」)
 
2行目: 2行目:
 
しんいん-しょうほう 信因称報
 
しんいん-しょうほう 信因称報
  
 信心正因・称名報恩の略。往生成仏のまさしき因は信心であり、獲信後は仏恩報謝の思いから称名すること。真宗教義の中核として、'''覚如により確立された'''。→[[口伝鈔]]。(浄土真宗辞典)
+
 [[信心正因]]・[[称名報恩]]の略。往生成仏のまさしき因は信心であり、獲信後は仏恩報謝の思いから称名すること。真宗教義の中核として、'''覚如により確立された'''。→[[口伝鈔]]。(浄土真宗辞典)
 
}}
 
}}
  

2023年12月7日 (木) 19:34時点における版

しんいん-しょうほう 信因称報

 信心正因称名報恩の略。往生成仏のまさしき因は信心であり、獲信後は仏恩報謝の思いから称名すること。真宗教義の中核として、覚如により確立された。→口伝鈔。(浄土真宗辞典)

覚如上人は、『往生礼讃』の「上尽一形下至一念((かみ)一形(いちぎょう)を尽し、(しも)一念に至るまで」)」を釈し一念の信心と多念の称名をもって、信心正因称名報恩説を確立された。これは『口伝鈔』第二十一条に、

しかれども、「下至一念」は本願をたもつ往生決定の時剋なり、「上尽一形」は往生即得のうへの仏恩報謝のつとめなり。そのこころ、経釈顕然なるを、一念も多念もともに往生のための正因たるやうにこころえみだす条、すこぶる経釈に違せるものか。・・・・・・
一念をもつて往生治定の時剋と定めて、いのちのぶれば、自然と多念におよぶ道理を明かせり。されば平生のとき、一念往生治定のうへの仏恩報謝の多念の称名とならふところ、文証・道理顕然なり。(口伝鈔 P.910)

とあることから判る。

信心正因
称名報恩
覚如教学の特色