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「利益」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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 <kana>[[饒益]](にょうやく)</kana>、利、益などともいう。仏の教えに従うことによって得られる恩恵や幸福をいう。これに<kana>[[自利]](じり)</kana>と<kana>[[利他]](りた)</kana>との二益があり、自利を<kana>[[功徳]](くどく)</kana>、利他を特に利益とすることもある。またこの世で受けるのを<kana>[[現益]](げんやく)</kana>(現世利益)、後の世で受けるのを<kana>[[当益]](とうやく)</kana>(後世利益)といい、あるいはこの世で病気を治し、命を述べ、金銭などを得ることを<kana>現世利益(げんぜ-りやく)</kana>ということがある。<br />
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 <kana>[[饒益]](にょうやく)</kana>、<kana>利(り)</kana>、<kana>益(やく)</kana>などともいう。仏の教えに従うことによって得られる恩恵や幸福をいう。これに<kana>[[自利]](じり)</kana>と<kana>[[利他]](りた)</kana>との二益があり、自利を<kana>[[功徳]](くどく)</kana>、利他を特に利益とすることもある。またこの世で受けるのを<kana>[[現益]](げんやく)</kana>(現世利益)、後の世で受けるのを<kana>[[当益]](とうやく)</kana>(後世利益)といい、あるいはこの世で病気を治し、命を述べ、金銭などを得ることを<kana>現世利益(げんぜ-りやく)</kana>ということがある。<br />
 
真宗では真実[[信心]]のものが、この世に生存しながらすでに仏となることに定まるのを現益とし、死後[[浄土]]へ生まれると共に成仏するのを当益とする。
 
真宗では真実[[信心]]のものが、この世に生存しながらすでに仏となることに定まるのを現益とし、死後[[浄土]]へ生まれると共に成仏するのを当益とする。
 
衆生を利益するのを<kana>[[利生]](り-しょう)</kana>、<kana>[[利物]](り-もつ)</kana>といい、神仏などの霊験を特に利生ということもある。(仏教学辞典)
 
衆生を利益するのを<kana>[[利生]](り-しょう)</kana>、<kana>[[利物]](り-もつ)</kana>といい、神仏などの霊験を特に利生ということもある。(仏教学辞典)

2017年11月12日 (日) 15:50時点における版

りやく

 衆生を教化し救いとること。 (往生礼讃 P.679)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

利益

 饒益(にょうやく)()(やく)などともいう。仏の教えに従うことによって得られる恩恵や幸福をいう。これに自利(じり)利他(りた)との二益があり、自利を功徳(くどく)、利他を特に利益とすることもある。またこの世で受けるのを現益(げんやく)(現世利益)、後の世で受けるのを当益(とうやく)(後世利益)といい、あるいはこの世で病気を治し、命を述べ、金銭などを得ることを現世利益(げんぜ-りやく)ということがある。
真宗では真実信心のものが、この世に生存しながらすでに仏となることに定まるのを現益とし、死後浄土へ生まれると共に成仏するのを当益とする。 衆生を利益するのを利生(り-しょう)利物(り-もつ)といい、神仏などの霊験を特に利生ということもある。(仏教学辞典)


信巻末#獲信の利益(現生十種の益)
正定聚
補註6(摂取不捨)
現世利益讃