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「名号摂化」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

(ページの作成:「みょうごう-せっけ  阿弥陀仏は自身が発(おこ)した誓願(菩提心)において、その光明無量の願(第十二願)により、...」)
 
 
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然弥陀世尊 本発深重誓願 以光明'''名号摂化'''十方 但使信心求念 上尽一形下至十声一声等 以仏願力易得往生
 
然弥陀世尊 本発深重誓願 以光明'''名号摂化'''十方 但使信心求念 上尽一形下至十声一声等 以仏願力易得往生
:しかるに弥陀世尊、本深重の誓願を発して、光明・{{DotUL|名号をもつて十方を摂化したまふ。}} ただ信心をもつて求念すれば、上[[一形]]を尽し下十声・一声等に至るまで、仏願力をもつて易(やす)く往生を得。[[(七祖)#P--659|往生礼讃 P.659]])
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:しかるに弥陀世尊、本深重の誓願を発して、光明・{{DotUL|名号をもつて十方を摂化したまふ。}} ただ信心をもつて求念すれば、上[[一形]]を尽し下十声・一声等に至るまで、仏願力をもつて易(やす)く往生を得。([[(七祖)#P--659|往生礼讃 P.659]])
 
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とある「[[名号摂化]]」の語からいわれる。<br />
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とある光明を縁とし名号を因とする「[[名号摂化]]」の語からいわれる。<br />
 
なお『三部経大意』には、
 
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2024年9月5日 (木) 15:00時点における最新版

みょうごう-せっけ


 阿弥陀仏は自身が発(おこ)した誓願(菩提心)において、その光明無量の願(第十二願)により、十方の衆生に仏縁を与え、名号を称える念仏往生の願(第十八願)によって十方の衆生を救済するということ。 この念仏往生の願の名号による摂化名号摂化といふ。

出拠は『往生礼讃』に、

然弥陀世尊 本発深重誓願 以光明名号摂化十方 但使信心求念 上尽一形下至十声一声等 以仏願力易得往生

しかるに弥陀世尊、本深重の誓願を発して、光明・名号をもつて十方を摂化したまふ。 ただ信心をもつて求念すれば、上一形を尽し下十声・一声等に至るまで、仏願力をもつて易(やす)く往生を得。(往生礼讃 P.659)

とある光明を縁とし名号を因とする「名号摂化」の語からいわれる。
なお『三部経大意』には、

このゆへに弥陀善逝 平等の慈悲にもよおされて、十方世界にあまねく光明をてらして、転(うたた)、一切衆生にことごとくをむすばしめむがために、光明無量の願をたてたまへり、第十二の願これなり。
つぎに名号をもてとして、衆生を引摂せむがために、念仏往生の願をたてたまへり。第十八の願これなり。
その名を往生の因としたまへることを、一切衆生にあまねくきかしめむがために諸仏称揚の願[1]をたてたまへり、第十七の願これなり。

現代語:「隠/顕」
阿弥陀如来は平等に一切の衆生を救おうと願う大慈悲にもよおされて、大悲の光明をもって十方の世界をくまなく照らし、一切の衆生に仏縁を与えようとして、光明無量であろうという誓願を立てられました。第十二願がこれです。
次に南無阿弥陀仏の名号を浄土往生の因と定めて、これを与えて念仏の衆生たらしめて迎え取るために、念仏往生の願をたてられました。第十八願の願がこれです。このように本願の名号を浄土往生の因としておられることを、一切衆生にあまねく聞かせるために諸仏称揚の願をたてられました。第十七願がこれです。(聖典セミナー『教行信証』教行の巻 p.273)

と、光明無量の願(第十二願)、念仏往生の願(第十八願)、諸仏称揚の願(第十七願)を挙げておられた。


光号因縁
念仏往生
念仏成仏
名体不二
垂名示形
  1. 御開山はこの「諸仏称揚の願」の名を行文類の願名列挙の最初に挙げておられる。