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「六三法門」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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その浄土門内の方便の法門を要門と真門の二つに分け。未熟の機は聖道門から要門へ、更に真門へと導かれて最後に真実の法門である弘願他力に帰入すると見られている。そしてこのような方便と真実の法門はもと阿弥陀仏が四十八願の中に設けられていると見、四十八願の中に真実の法門を誓った願(第十八願)と方便の法門たる要門を誓った願(第十九願)と、真門を誓った願(第二十願)とを分判された。
 
その浄土門内の方便の法門を要門と真門の二つに分け。未熟の機は聖道門から要門へ、更に真門へと導かれて最後に真実の法門である弘願他力に帰入すると見られている。そしてこのような方便と真実の法門はもと阿弥陀仏が四十八願の中に設けられていると見、四十八願の中に真実の法門を誓った願(第十八願)と方便の法門たる要門を誓った願(第十九願)と、真門を誓った願(第二十願)とを分判された。
  
これを宗祖の'''願海真仮論'''と呼ぶ。このように四十八願の中に真実の願と方便の願を見られたのは宗祖が初めてである。宗祖はこのような浄土門内の真実と方便の有様を次のような六種の名目をもって詳しく示されていかれた、これを六三法門と呼ぶ。
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これを宗祖の'''願海真仮論'''と呼ぶ。このように四十八願の中に真実の願と方便の願を見られたのは宗祖が初めてである。宗祖はこのような浄土門内の真実と方便の有様を次のような六種の[[名目]]をもって詳しく示されていかれた、これを六三法門と呼ぶ。
  
 
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2005年10月27日 (木) 23:09時点における版

 宗祖は聖道門を未熟の機を導いて浄土門に入らしめる為の方便の法門と見られたが、更に浄土門の中にも直ちに絶対他力の教えを受け取ることの出来ない自力の機のために設けられた方便の教説があると見られている。

その浄土門内の方便の法門を要門と真門の二つに分け。未熟の機は聖道門から要門へ、更に真門へと導かれて最後に真実の法門である弘願他力に帰入すると見られている。そしてこのような方便と真実の法門はもと阿弥陀仏が四十八願の中に設けられていると見、四十八願の中に真実の法門を誓った願(第十八願)と方便の法門たる要門を誓った願(第十九願)と、真門を誓った願(第二十願)とを分判された。

これを宗祖の願海真仮論と呼ぶ。このように四十八願の中に真実の願と方便の願を見られたのは宗祖が初めてである。宗祖はこのような浄土門内の真実と方便の有様を次のような六種の名目をもって詳しく示されていかれた、これを六三法門と呼ぶ。

三 願 三 経 三 門 三 藏 三 機 三往生
第十八願 仏説無量寿経 弘願 福智蔵 正定聚 難思議往生
第十九願 仏説観無量寿経 要門 福徳蔵 邪定聚 双樹林下往生
第二十願 仏説阿弥陀経 真門 功徳蔵 不定聚 難思往生

梯實圓 真宗要論より