「末法」の版間の差分
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ（WikiArc）』
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:[[当来]]の世に経道[[滅尽]]せんに、われ[[慈悲]]をもつて[[哀愍]]して、特にこの経を留めて止住すること[[百歳]]せん。([[大経下#P--82|大経 P.82]]) | :[[当来]]の世に経道[[滅尽]]せんに、われ[[慈悲]]をもつて[[哀愍]]して、特にこの経を留めて止住すること[[百歳]]せん。([[大経下#P--82|大経 P.82]]) | ||
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| + | : 第三に経の住滅を弁ずとは、いはく、「釈迦牟尼仏一代、[[正法]]五百年、[[像法]]一千年、[[末法]]一万年には、衆生減じ尽き、諸経ことごとく滅す。 如来痛焼の衆生を悲哀して、ことにこの経を留めて止住すること百年ならん」（大経・下意）と。([[安楽集 (七祖)#no40|安楽集 P.721]]) | ||
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| + | 法然聖人は「特留章」で、この経を留めるとは仏法が滅する[[法滅]]の後にも念仏を留めることであるとされた。([[選択本願念仏集 (七祖)#特留章|選択集 P.1224]])<br /> | ||
『西方指南抄』「法然聖人御説法事」には、 | 『西方指南抄』「法然聖人御説法事」には、 | ||
:釈尊の遺法に三時の差別あり、[[正法]]・[[像法]]・[[末法]]也。その[[正法]]一千年のあひだ、'''[[教行証]]'''の三ともに具足せり、[[教]]のごとく[[行]]ずるにしたがふて<kana>[[証]](しょう)</kana>えたり。像法一千年のあひだは、教行はあれども証なし。教にしたがふて行ずといゑども、[[悉地]]をうることなし。末法万年のあひだは、教のみあて行証なし。([[西方指南抄#P--916]]) | :釈尊の遺法に三時の差別あり、[[正法]]・[[像法]]・[[末法]]也。その[[正法]]一千年のあひだ、'''[[教行証]]'''の三ともに具足せり、[[教]]のごとく[[行]]ずるにしたがふて<kana>[[証]](しょう)</kana>えたり。像法一千年のあひだは、教行はあれども証なし。教にしたがふて行ずといゑども、[[悉地]]をうることなし。末法万年のあひだは、教のみあて行証なし。([[西方指南抄#P--916]]) | ||
2023年6月20日 (火) 13:27時点における版
まっぽう
出典（教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『大経』には、
とあり、道綽禅師は、
- 第三に経の住滅を弁ずとは、いはく、「釈迦牟尼仏一代、正法五百年、像法一千年、末法一万年には、衆生減じ尽き、諸経ことごとく滅す。 如来痛焼の衆生を悲哀して、ことにこの経を留めて止住すること百年ならん」（大経・下意）と。(安楽集 P.721)
法然聖人は「特留章」で、この経を留めるとは仏法が滅する法滅の後にも念仏を留めることであるとされた。(選択集 P.1224)
『西方指南抄』「法然聖人御説法事」には、
- 釈尊の遺法に三時の差別あり、正法・像法・末法也。その正法一千年のあひだ、教行証の三ともに具足せり、教のごとく行ずるにしたがふて
証 えたり。像法一千年のあひだは、教行はあれども証なし。教にしたがふて行ずといゑども、悉地をうることなし。末法万年のあひだは、教のみあて行証なし。(西方指南抄#P--916)
と教・行・証について語られ末法には教のみあって行証なしとされておられた。
末法の年限については諸説あるが、正法五百年（あるいは千年)、像法千年、末法一万年説が一般的である。