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生因三願

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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しょういん-さんがん

しょういん-さんがん 生因三願

 阿弥陀仏四十八願の中、第十八十九二十の三願のこと。この三願には衆生が浄土に生まれる因が誓われているのでこのように呼ばれる。すなわち『大経』の第十八願には

至心信楽してわが国に生ぜんと欲(おも) ひて、乃至十念せん (至心信楽欲生我国乃至十念)」、

第十九願には

菩提心を発し、もろもろの功徳を修して、至心発願してわが国に生ぜんと欲せん (発菩提心修諸功徳至心発願欲生我国)」、

第二十願には

「念をわが国に係け、もろもろの徳本を植ゑて、至心回向してわが国に生ぜんと欲せん (係念我国植諸徳本至心回向欲生我国)」

と、それぞれ往生の因が誓われている。親鸞は、この三願に真仮があるとし、第十八願に誓われた他力の信心にもとづく念仏往生を勧めた。→三願真仮本願(浄土真宗辞典)


三願とも「たとひわれ仏を得たらんに、十方の衆生(設我得仏 十方衆生)」と十方の衆生とあるから生因の願といふ。

四十八願中、衆生の往生の為に設けられた三願の三心。それぞれ三心の中間の信楽、発願、回向によって至心と欲生の意味が変わる。

  1. 第十八願の三心 至心、信楽、欲生
  2. 第十九願の三心 至心、発願、欲生
  3. 第二十願の三心 至心、回向、欲生


六三法門